月光夜
「アッシュ!!」
アッシュがいた場所にかけつけたら、仰向けになって倒れていた。
ところどころに傷がある。
どうにかしてあげたいが、何もできない自分が情けなく思う。
「何かできないかな…」
あたふたしていると倒れていたアッシュが起きた。
「なんで、そんなにあたふたしている」
「いや、アッシュ傷だらけだから、何かあたしにできることはないかなって思って…」
「これくらいの傷平気だ」
「でも!!」
「大丈夫だ。ありがとうな」
あたしの頭を撫でながら、ほほ笑んだ。