月光夜
「あら、違うの?」
「ち、違うよ!!」
「ふふ。まぁ気持ちには素直にならないといけない言ってのは、あなたが一番分かってると思うから」
「……。」
「よし、あたしはちゃんと伝えないことは伝えたからこの辺で…」
「行っちゃうの?」
「ええ。どうか、あの人よろしくね」
「分かった。」
「それじゃ。」
ミルは、会ったときと同じように微笑んであたしの前から消えた。
それと同時に、また記憶が途切れた…。