月光夜




目を開けると、そこは真っ暗な世界だった。



「ここが、ミルが言っていた。闇の世界?」



だとしたらどこかに、本当の魂があるはず。



しばらくの間真っ暗な中を歩き続けた。



「あっ、そうだ!!」



思いついたあたしは、持っているスティックを目の前に持ってきて、目を閉じた。



クリクリ!!クリクリ!!



心の中で、問いかけた。



《何だ?》



《フレディ様の魂の場所分かる?》



《頑張れば探せるかもしれぬ。》



《ならお願い!!》



《分かった。》



目を開けると目の前に一本の道があった。



《この道に従ってゆけ。》



「ありがとう!!クリクリ!!」



スティックを前にかざして、道に従い走った。













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