月光夜




鈍感なはずは、無いんだけどな…。



「ミル…。」



考え事をしていたら、フレディ様に呼ばれて顔をあげたら、軽くキスをされた。



「俺の前で、いちゃつくな。」



「良いだろ。これで、最後なんだから。」



「……。」



「ミル、元気でな。」



「はい。」



「なら、頼むよ。」



「分かりました…。」



フレディ様は、また魂の姿に戻った。



その魂を抱きしめて、こう言った。







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