月光夜
「クリクリ?」
目を覚ますといつものようにあたしの隣で、小さな可愛らしい龍の姿で寝ているクリクリの姿がなかった。
どこかにいるのかな?
体を起こそうとしても、体が重たくて起きれない。
あれから、体の調子が悪いんだよな…。
「おはようございます。琳架さん」
「おはようございます。ルーンさん。」
「体調の方はいかがですか?」
「多分、大丈夫です」
「そうですか…」
何かを察したかのように、ルーンさんは少し苦笑いをしながら言った。