月光夜
「クリクリを知りませんか?」
「さぁ?クリウスさんという人なら、見ましたが…」
「その人です!!」
「なら、アッシュ様と一緒に執務室におられますが…」
「そうですか」
行きたいけれど、この体調では行けない。
どうしよう...。
「おい。」
あれこれと、考えていると声が聞こえた。
「アッシュ様!!」
部屋のドアの近くに、アッシュとクリクリが立っている。
「あっ…。」
あたしと目が合うと、アッシュはこちらに来た。