月光夜




「あいつを浄化したんだ。それぐらい、力を使ったという事じゃ。」



「アッシュは怪我大丈夫なの?」



「大丈夫じゃないに決まっているじゃろうが…。」



「俺は、大丈夫だ!!」




「嘘を言え。お主も、三日間も寝ていただろうが。」



「……。」



「人のこと言えないじゃん…。」



「私から言えば、アッシュ様も琳架様も大丈夫じゃないです!!」




そばで話を聞いていた、ルーンさんが話しに入ってきた。



「クリウスさんが血まみれになりながら、お二人をここまで運んできたとき私は心臓が止まりそうになりましたよ!!気絶なさっていたのですから!!」





「「……。」」



お互い様ということか。あたしも。アッシュも。












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