月光夜
「いいから、まだ寝てろ。あとは、頼んだぞルーン。」
「わしも、ここに残ろう。」
「クリウスも、頼んだ。」
そういってアッシュは、部屋から去っていた。
「ルーン、すまぬが琳架と二人っきりになりたい。」
「わかりました。では、私はこれで。」
「ありがとうな。」
ルーンさんも、一礼して部屋を去った。
「さて、琳架…。」
「何?クリクリ」
「お前に、大事な話があるんだが…。」
クリクリは、いつになく真剣な顔だった。