月光夜
「お前は、これからどーするんだ?」
「これから?」
「もう、戦いは終わった。ということは、お前の役目は終わった。」
「……。」
そうだ、あたしの役目は終わったんだ。
ということは、この世界にいる理由もないということ。
クリクリはきっとそう言いたいんだろう。
でも、突然あたしがいる世界からこっちに来て、向こうの世界はどうなっているんだろう、時間は進んでいるのだろうか。
「クリクリ…」
「お前はもう、“予言者の子”ではない。つまり、今お前はただの少女だ。」