月光夜



「あのステッキは、あたし以外は使えないの??」



「使えない。俺たちにとっては、ただの棒だ。お前があの棒を持ったとき、本来の価値がある」



「そうなんだ。でも、何であたしなんだろう…。もっと他にあたしよりレベル?が高い人が持つべきだと思うけれどな…」



「あのステッキは、一応‘心’があるみたいだ」



「物なのに!!??」



「あのなー、あのステッキはそこらの‘物’とは違うんだよ」



「へぇー。」



「だから、お前があの使い手だと言うことも分かるんだろう…」




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