月光夜
「ミル様!!ミル様!!」
執事のミッシェルがミルを慌ただしく探していた。
「何??そんな慌ただしくして」
「やっぱり、ここにいましたね!!」
「だって、バラが綺麗なんだもん♪」
「バラが綺麗なのは分かりますが、今日は何の日か覚えてますか??」
「なんか、あったっけ??」
可愛らしく首をかしげて、ミッシェルに聞くミル。
そんなミルを見て、ミッシェルはため息をついた。
「はぁ…。あなたという方は…。公務のときはしっかりしてらっしゃるのに、なんでプライベートになるとそう気が抜けて大事なことを忘れるのですか!?」
「だって、公務は公務、プライベートはプライベートだもん」
「……。」
ミッシェルは、ミルの意見を聞いて呆れたという感じで、見ていた。