月光夜




「やっぱりあなたは美しい。ミルは」


「えっ?」


私の部屋のドアに背をもたれて、こちらを向いている1人の男性。


「久しぶりだな。と言ってもそんなにときは流れていないがな」


そう言いながら、近づいてくる。


漆黒の髪の毛、目は何もかも見通すような綺麗な青色の目。


「フレディ様!!どうしてこちらに??」


驚いたように、ミッシェルが聞いた。


そう、フレディ様。


ダークドールのここで言う、王子様。


ダークドールは能力が高いものは、人間になれることができる。


フレディ様の美しい整った顔を見上げてみる。


「フレディ様…。」









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