月光夜




ダークドールじゃなければ。


私が、普通の人間じゃなければ。


このはち切れそうな想いを伝えれただろうか。


そんなことを、何度考えただろう…。


「ミル?」


「はっ、はい!」


「ボーッとしていたが、何か考え事かい?」


「いえ、何も…。」


「そうか…。」


「はい。」


「でわ、そろそろ行こうか。」


フレディ様が、片腕を出す。


「??」


「人間は、男性は女性ををエスコートをするのだろ?」







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