Visto Ice
Vol.1【アイスみたいに、】
Demander de l'aide 《 Side.B》
かさり。
そう乾いた音が聞こえて、俺は座ろうとしていた机の上に何かある事に気づいた。
どうしたの、隣で上機嫌な高い声が聞こえたけど、応える気はまっさら無かった。
担任教師の頭に生えている毛程に。
手に触れた白い紙から丁寧な字列が見えて、思わず手を離したくなったが、手に取る。