*素直になれたら*
千秋は千夏の肩に


おでこを、そっとのっけた。



「千夏は誰にでもついて行くだろ?」


「――――なっ!?」


私が顔を真っ赤にして怒ると、


千秋はクスッと笑った。


そして、私の頭をくしゃっと撫でた。


「バーカ。冗談」


「もー!!!朝練遅れても知らないんだから!!」


「朝練は軽く走るだけだから大丈夫だ」


とか言っちゃって。


本当は何度も朝練に遅れて先生に


頭下げに行ってるって


知ってるんだから…。


そんな千秋を想像すると、胸がチクンとなる。
< 11 / 46 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop