*素直になれたら*
「あ、そうだ。明日休むから、迎えに来なくて良いんだからね。」


「んじゃ、俺も行かねぇ」


―――・・・はい?


千夏はガバッと毛布を蹴飛ばした。


「あんた、ずる休み?」


「だって、千夏がいねーと、つまんねーんだもん」


・・・本当にそう思ってるのかな。


「そんなこと、思ってないくせに…」


千秋のことだから、他の子にも同じ事言ってるんだ。


私が特別って訳じゃない…


「・・・、千夏、御前、泣いてんの?」
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