*素直になれたら*
適当に走って、ついたのは


子供だれ一人いない、さびれた公園。


ブランコが風に揺られている…


――昔、よくブランコとか乗ったなぁ


キィ


鎖を掴んだ。


千秋がいつも公園に来ると、私に花の冠を作ってくれてた。


『ちーは俺のお姫様だよ!』


『ありがとう!千秋!!』


―――こんな思い出、いらないのに。


私は千秋なんて好きじゃないから・・・


―――本当に?


頭の中に千秋の言葉が遮った。


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