ボクらと愛と欲望と
『…なんでそんなに離れるの?』
『だ…、だって!!』
無理に決まってるじゃん!!
『いつのまにか、タオルとってるし…』
さっきまで巻いてあったタオルが縁に置いてある
『こんなのおかしいよ!!付き合ってもないのに…』
そういうと、健太君は私を見て呆れたようにこう言った
『付き合ってないのに押し倒してきたのはいったい誰?』
うっ…
『あ、あれはお酒を飲み過ぎちゃったから…』
『ふ~ん?』
私が慌てているのを見て、楽しんでるようだ
『そろそろ出よっか?のぼせちゃうよ』
『うん。…先出て』
そう言うと健太君は
『わかったわかった』
と楽しそうに笑って、お風呂から出た
もちろんその間、私は目を手のひらで隠していた