ひとりじゃないから
そういってゆーすけは、次々と屋台で買い物をした。
やきそば、お好み焼き、たこ焼き、いか焼き、ベビーカステラ、りんごアメ。
それから、アキのカキ氷。
「どこで食べるの?」
「そこの土手からな、丁度よく見えた気すんだ。花火」
「へー。」
「ここ、花火きれいだからな。もう今日はそこから動かねえ予定!」
荷物を持ちながらガッツポーズをしたゆーすけはちっちゃい子みたいだった。
「そう、ここ」
「ここ?」
「そ。ここなら人通りもそんなねえしな。」
「ゆっくりできるね。」
「だろ?」