ひとりじゃないから
「お!すげえ出来てる!」
「え?」
「そいやあ、先生がこないだ言ってたぞ?演習問題はばっちりできるって」
そういいながら先生は冷蔵庫からジュースを出してあたしの前に出した。
「やる。ごほーび」
「期待しないほうがいいよ。だってきっと本番できないから」
「ま、とりあえず今度の模試の結果次第だよなー」
「ん、」
「ま、勉強しろよ?分かんないとこはいくらでも聞くから。」
「ん、」
「世界史とかも勉強しとくし。」
「日本史は?」
だって、選択できるじゃん。
日本史でも、、、いいんじゃないの?
「ダメ!俺受験の時世界史だったから世界史しか教えらんねえ」
そういって笑った。
腕組んで、それから足も組んで、にっこり笑う先生は、今まで見た誰よりも素敵だった。