素直の方が好きですか?
そしてまた独りになった
あの日から一週間が経った。
まだ一週間。
もう一週間。
あたしは時々気にしてしまう―…。
ご飯ちゃんと食べてるのかな?
寂しくないかな?
――…こんなんじゃダメなのに。
想、ごめんなさい。
「おはよう智葉」
あれからおとは何気なく気を使っている。
あたしの前では彼氏の話をしないし、会うのもあたしの前ではしない。
彼氏よりあたしに時間をとってくれる。
「おはよう」
「ねえ昨日のドラマ見た?」
そして今日も何もない、おとに気を使われたままの日常が始まろうとしていた。
こんなんじゃおとが別れちゃう!
そんなのダメ!
「おと!!」
「私の話はまるできいてないのね……。まぁいいわ」
「もういいよ。あたし平気!ともと一緒にいて?」
「何言って――…」