素直の方が好きですか?
「ね?」
「わかったわ…今まで通り、ね?」
「うん」
おとが気を使う必要はないから…
あたしのせいで関係を壊したくないもの…。
あたしも早く、立ち直らなくちゃ。
いつまでも他人に気を使わせてちゃ前に進めない。
「智葉ぁ…私、智葉のこと大好きだよぉぉ!!」
「あたしも!」
昇降口でキャーキャーしていたあたしたちに
「朝からうっせぇな」
と、不機嫌な想…藤栄君の声が降ってきた。
「貴方には関係ないじゃない。」
わざと冷たく突き放す。
「邪魔」
「で?」
あたしたちは会うたんびに喧嘩を始めた。
なんだかんだでお互い気にしているせいかもしれない。
無視すればいいのに…あたしって本当にバカ。
「智葉…やめなさいよ藤栄君も!」
「……行こ」
あたしはおとを引っ張っていった。
「あ…」
「朝倉、如月おはよう」
「あまちゃんおはよっ!」