素直の方が好きですか?


「ゔ…」

「……」

「想…悪い」

トモがボソッと女子に聞こえないように謝ってきた。

「いや、トモは悪くねぇよ」

「ちょっとちょっとぉ何してるのよぅ!」

うげっ…全く…五月蝿い女子だ。

やっぱり智葉が一番だな。

そんなことを思う俺はやっぱり智葉にベタぼれなのか?

そんな呑気なことを考えてるうちに、クラスの女子が俺の方に来た。

「智葉ちゃんがよんでる」

嘘!
まじですか!?

なんで智葉!?

ドアの方を見ると寂しそうな瞳でこちらを見る智葉がいた。

やべぇ…

嬉しさ二割と申し訳なさ八割。


寂しそうなのを悟られないようにか、智葉は平然を装って弁当を渡した。

友達と食べる
なんて嘘なんだろ?

本当は俺のこと待ってたんだろ?

なぁ智葉…待ってくれよ…

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