素直の方が好きですか?


このままだと暗くなるし智葉には帰ってもらう方が賢明だな。

「あ、智葉!わりぃわりぃ!!
まだ帰れそうにないから先帰ってて」

智葉の目に一瞬光が無くなった。

「……」

そのまま戻っていった。

やべぇ、何か失敗した!
何だ?どこがダメだった?

「あ、よかったのぉ?」

「よかねぇよバーロー」

「バーローってあんた…」

「じゃあはっきり言ってやるよ
バカヤロウ」

「仕方ないね、あたしらが手伝ってやる
早く終われば、彼女と帰れるんでしょ?」

「俺も暇だしいいぜ?な?」

俺の友達が周りのやつら(とは言っても2、3人だが)に同意を求めた。

「おう」
「いいぜ」

と、いう声と共に作業が開始された。

絶対に忘れちゃいけなかった。
今日は厄日だったってことを――…

< 169 / 526 >

この作品をシェア

pagetop