素直の方が好きですか?


「バカ姉貴」

この声は……。

「あれ…葉月、お母さんとは話さなくていいの?」

「やっぱりそんなとこか」

少々呆れ気味にそういうと葉月はハァとため息をついた。

やっぱりって何よ
あたしそんなにわかりやすいの?

「母さんが遅いって心配してる。
戻んぞ」

「俺も行こっと☆」

あ、翔ちゃんがあまちゃんモードに…。

「あれっ翔兄いたのか!?」

「えぇぇぇ……」

存在感無っ
可愛そうに…

あたしの隣にいたのに葉月は気づきもしなかったなんて…。

滑稽だわ!(←酷い子)

「もういいよ行こ行こ」

翔ちゃんの背中をグイグイと押す。
葉月はかったるそうに歩き出した。

「もう翔ちゃん自分で歩いて!!」

「…押してくれてたのは智葉だ。」

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