素直の方が好きですか?


外に出て翔ちゃんが来るのを待った。

あれは……

「あ、翔ちゃん!」

きっかり30分だ。流石。

「え、誰…?でも智葉の声……でも、あれ?」

「うっそぉ」

まさかの翔ちゃんすらもわからない?

なんか悲しいけどその分バレにくいってことだよね?

「…まさか、智葉?」

「そのまさかよ」

「やべぇ、すげぇ綺麗…」

綺!?

「そ、そんなっ綺、綺麗なんてっ」

あたしの顔は自分でもわかるくらい真っ赤に染まった。

「やっぱ反応は智葉だね」

「もう…でさ、どこ行くの?」

翔ちゃんは微笑むと

「サプライズ
さ、車に乗って」

「うん」

あたしは言われた通り車に乗った。

「じゃ、しゅっぱーつ」

車はゆっくりと走り出した。

「ごめんなこんな時間に連れ出して」

「ううんすることなかったし全然構わないよ」

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