素直の方が好きですか?


それからあたしは翔ちゃんと他愛ないことを話した。
勉強のこと
お母さんのこと
葉月のこと
学校のこと

「先生も大変だよ?」

だって
そういうのはあたしじゃなくて
葉月に言ってあげよーよ

「で、おとの彼氏が――…」

「智葉は本当に如月と仲良いな」

「うんっ」

「はい着いたー
降りて降りて」

言われるがままにする
ついた場所は…

なんだか山みたいな感じ…
ベンチが置いてあって

目の前には…

「すっごーい!綺麗!」

夜景が広がっていた。

よく見るとちらほらカップルがいる。
でも勿論あたしみたいな子供はいなくて…

大人っぽくしてきてよかったぁ…。

「ここ、昼間はすっげぇ気持ちいいんだ」

「へぇ…今度昼にも来たいな。
よろしくね翔ちゃん!!」

「今度、ね
わかったよ」

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