素直の方が好きですか?


翔ちゃんに
“頑張る”
って言っておきながら
心の奥底ではこの話し合いで何かが変わることを望んでる。

あたしは想を探すのをやめブラブラ歩き始めた。

「ねぇねぇソコの君ぃ暇~?」

「……」

「あれー?無視~?聞こえないのかなぁ?」

いちいち語尾を伸ばさないでうざったい。
ってかあたしに声かけるんじゃないわよ!

「触らないで」

「うっひょー冷てー
触らないで、ははは」

もう一人の男がそう言った。

「おいおいあんま言うな
ってか声かわいーね~。
あれ~?どうかした?」

あれ?なんであたし泣いてんの?

「うっさいわね……話しかけんじゃないわよ」

あたしの冷たい態度に男はめげなかった。

「なぁ、俺らが慰めてあげよっか?」

そのときあたしは何かに引っ張られた。

「きゃっ」

「悪い、コイツ俺のツレなんで」

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