素直の方が好きですか?
「じゃあな……」
あとひとつお前に聞きたかったことがあるんだ……。
「想!」
背を向けて歩き出す想に俺は大声で呼び止めた。
「あ?」
「お前に、あとひとつ聞きたいことがあるんだけど?」
「どうぞ!」
想は俺の大声に大声で答えてくれた。
「もし、智葉ちゃんがやり直したいって想の所へ再び戻ってきたらお前どうする?」
「また、智葉と付き合う。
智葉がそう選んだならな」
やっぱりな……。
「あとさ、もうひとつあんだ!」
「なんだよひとつじゃねぇじゃん
で、なんだよ」
「“アノコト”どれくらい悔やんでる?」
「今、それの話し出すか?」
「……悪い」
さすがに無神経だったよな…。
「いや、死ぬほど後悔してる」
これも、やっぱり…。
「さんきゅー
じゃあな」