素直の方が好きですか?


「あ、あぁぁぁ!!忘れてた!!最悪…
ごめんよ智葉…私はもう速攻で帰らなくちゃ…ばいばい!!」

本当に速攻で帰ったおと
すごっ速っ

さてと、あたしも行きますか…。


いつも通りバスに乗り込んだ。
この一週間ずっとおとと一緒だったから少し違和感…。

「あ、降りなくちゃ」

目の前には白い大きな建物。

「今日は、オトモダチと一緒じゃないの?」

「え…」

この子、誰?

長い黒髪の女の子…。

「初めまして、私は末吉茜!」

「あ、朝倉智葉です―…」

な、何!?
なんか同い年っぽいけど…?

「私と同じくらいだよね?」

「えっ…いくつ?」

「17、高2」

「あっ一緒」

この子も入院してるんだよね…?

なんかでも…すごく明るくていい子そうだなぁ――…。


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