素直の方が好きですか？

そう言われればそうなのかもしれない。
だけど…

何かが違う気がする。

何か…変。
確かにあの話だけだと茜ちゃんは正しい。
けど…二人の過去はそれだけじゃない。
もし、他にもあったなら…あの話だけじゃないのなら…
もしかしたら変わるのかもしれない。


証拠不十分。
しかたない…今日はもう無駄だ。
あきらめよう。

「それにさぁ…智葉ちゃん想ちゃんの何？
解放してなんていう権利あるの？」

あたしは…想の何？
元カノ？
元カノに言う権利なんてない…。
じゃあ友達？
あたしだけが友達って思うなんてそんなの友達なんかじゃない。

じゃあ…ナニ？

「と…友達」

「なら関係なくない？
女と男の純粋な友達関係なんてあるわけないじゃない」

関係ない…
その言葉が思っていたより深く突き刺さる。