素直の方が好きですか?


「だって智葉ちゃん、想ちゃんのこと別に好きじゃないでしょ?」

いつも通りの笑顔
でも
『そう言え』
って言ってるような…そんな感じ。

「……だよ」

「は?」

「好きだよ!」

茜ちゃんの思い通りなんて嫌!

本性を知ってしまった今…あたしはもうこの子に流されない!

「大好きだよ!
こんなにも好きになった人なんていない!!」

『うるさいなぁ…そんな大声出さないで』

そういうように眉間にシワをよせ一瞬で笑顔になった。
そう、一瞬だけチラリと本性をだしたのだ。
「もちろん、“Love”じゃなくて“Like”だよね?」

もう言っても無駄ね…今日は本当このへんにしとかないとまるめこまれちゃう。

「そうかもね…
あ、あたしもう帰らなきゃ今日はごめんね
変なこと言っちゃって…じゃあばいばい」


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