素直の方が好きですか?
「わかった……よ」
あたしは翔ちゃんと別れるのを承知した。
「俺は大人だから何かあったら力になるよ。
イトコだし先生だし
それだけは忘れんなよ?」
それだけ言言い残し翔ちゃんは病院へ入っていった。
あたしはまた、大切な人を傷つけたんだ。
あたしはそれからしばらくその場を動けずにいた。
そして時間がたった頃あたしは動き出した。
きっと想に聞いてもダメな気がする。
ともに直接聞くしかない。
「あ、おと?」
『うん』
あたしはおとに電話をかけた。
『どうかした?』
「想と、茜ちゃんの過去についてともから聞きたいんだけど」
『わかった。
あ、そのかわり私も一緒にいてもいいかなぁ?』
「うん」
『じゃあ、ともに話つけとく。
決まったらメールするね』