素直の方が好きですか?
続・欠落した過去―智葉
「そこからは二人に話した通りだ」
ともは全部話終わり深いため息をついた。
「そっか」
まだ、足りない…。
想を当時から縛り付け、傷つけていたことはわかった。
だけどまだ駄目これだけじゃ何の役にも立たない。
「茜を黙らせる真相が知りたいんだろ?」
「ばれた?」
「智葉、無茶しないで?」
「わかってるよ!」
おと、ごめん。
いつも心配ばっかりかけてるよね。
「朝倉」
「ん?」
「本気で真相が知りたいんだったら想から直接聞くしかない。
勇気、出せよ」
「わかってる。
話してくれてありがとう、あたしは取りあえず帰るから後は二人でごゆっくり」
あたしはそう言って店を出て、バスに乗った。
欠けた過去…とものいない時間…
何があったのか知りたい。