素直の方が好きですか?


「怖くなんかない!
愛してくれなかったアイツが悪いんだ!
私は愛したのに…アイツがくれたものは、暴力だ!
どんなに願っても私の欲しいものはあの子にあげるんだ!」

え?
茜ちゃん…ダレの話をしてるの?
あたしは想の話をしてたのに…。

でも…きっとこれが茜ちゃんがこんなになってしまった原因の一つ。
だったら…聞くべきだ。

「お金なんていらない!
アイツはあの子が可愛くて仕方ないんだ…。
私は邪魔者…要らない子。
だから遠い病院に閉じ込めてるんだ!
そんなアイツも、愛されてるあの子も大嫌いだ!!」

茜ちゃん…。

「茜ちゃん!
違うよ!それは違う…」

ギロリと茜ちゃんはあたしを睨んだ。
その目は
『あんたなんかに何がわかる。』
そう言っていた。

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