素直の方が好きですか?


「私は、お姉ちゃんに話があるの」

その時看護士さんがいきなり病室に飛び込んできた。

「…あ!智葉ちゃん!!
やっぱりいた…」

「どうかしたんですか?」

嫌な予感がする。
なんだかとっても嫌なことが起きる予感が。

「お母さんの容体が急変したの!
葉月君には連絡ついたから…
智葉ちゃん!早く!!」

あたしは走り出した。

お母さん、お母さん…



「あの…」

「茜ちゃん…どうかした?」

「智葉ちゃんのお母さんの病室って…?」

「ああ…」




「お母さん!」

ガラッと勢いよくドアを開けた。

「姉ちゃん…」

「なんで…?」

機械が…沢山あった。
止めてよ…こういうの
縁起でもないなぁ

「父さん…すぐ来れるようにするって

だから…母さんも頑張れよ」

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