素直の方が好きですか?
「嫉妬?」
「そ、そんなんじゃないわよ!」
こんな平和な会話より…
俺はお前に聞きたいことがたくさんあるんだ。
「なぁ智葉、お前はあの日からいったい何処にいたんだ?」
「想の聞きたいことはわかってる。
だけどねまだ話せない…。
想が、大学卒業する頃にもう一度だけ帰ってくる。
その時の想の気持ち次第で話すわ」
「気持ち次第ってなんだよ」
智葉は俺の気持ちを疑ってるのか!?
「疑ってる訳じゃないよ。
だけど…好きにも種類がある。
きっとそのうちわかるわ」
ニコッと微笑んで智葉は俺にキスをした。
触れるだけのキス…。
「…なっ!」
「じゃあまたね」
「あ、おい!」
「大丈夫、あたし想のこと信じてる!」
「俺も!俺も智葉を信じてるからな!」