素直の方が好きですか?
バイト
それから俺はみっちり仕事を覚えさせられ…数日が経ち数週間が過ぎ…気がつけばもう俺は二年生になっていた。
「想!進級おめでとう」
「旗本さん…」
「想!二年生か!」
「店長、ちゃんと整理してから話さないと言いたいことは伝わりませんよ」
「全く…どっちが年上なんだかねぇ…」
「そんなの俺に決まってるよ☆めぐちゃ…ゴフゥッ!!」
この光景も見慣れたんだなと、しみじみ思った。
最初はプロポーズのために始めたバイトだけど今はここが心地よくて辞めるのが嫌になった。
この時間が…永遠に続けばいいと…。
あれ?
この時間が、永遠に?
それは…永遠に智葉と会えないことを意味するんじゃないか?
それでも俺は…ここにいたいのか?
俺は心境の変化に驚きを隠せなかった。