素直の方が好きですか?
旗本家
「奏太郎気に入ったみたいねー」
「そ、そうですか…?」
「何よ、もう!満更でもない顔しちゃって!」
「いや…だってかわいいじゃないですか…」
「あっはは!そりゃ私と旦那の子だもの…なんちゃって」
「……いいですね」
「そう?」
仲良さげで…幸せそう。
俺もいつかって思うのに…想像した先に…俺の横でたってるのは…
顔がわからないんだ。
智葉のはずなのに…笑ってるのは…智葉じゃないんだ。
「…俺、どうしたらいいんでしょうか…」
「よし!呑もう!!」
「は!?」
「ほら!」
そう言って旗本さんはビールを持ってきた。
「要君がお風呂から出たらきっと何か食べるもの用意してくれるはずだし!」
かな、め…?
「ああ、ごめんね私の旦那、要君。」
「家事は…かな、めさんがやってるんですか?」
「そうよ。
出会った頃は二人働いてたんだけど…
私、当時は会社勤めのバリバリのキャリアウーマンでさ…」