素直の方が好きですか?


「ある日、要君にプロポーズされて…
その時はすごく嬉しくてOKしたの。
私たち忙しいから式はしなかったんだけど、婚姻届け出すときが近づくにつれ…不安になっちゃったの」

旗本さんもそう思ったのか…。

「好きなのに…本当にこれでいいのかって…
私なんかでいいのかって…ううん、この人で私は本当にいいのかって」

嘗ては結婚を願っていた。
絶対にこの人と…思っていた。

いざしよう、そう思うと何故だか不安になるんだ。

「ああ、なんかごめんね…」

旗本さんが申し訳なさそうに謝った。

「いいんです。続けてください。俺が…聞きたいから」

ふぅとひとつため息をすると
仕方ないわね
と呟き続けた。


「いざ、婚姻届提出!ってなったときに私、無理だって思っちゃったの」

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