素直の方が好きですか?



「ねぇ智葉…もう10分たったよ?」


「うん…あたし…ちょっと届けてくるね」

「いてらー」

何か、事情がある筈だよ!
うん!
だって想だもん!
事情がないはずない!

「あ…」

「あれ?智葉ちゃん!誰かに用?」

教室についたあたしにすぐに声をかけてくれた。

「うん…想に…」

「うん、わかった。」

中学の頃からの友達だった子がパタパタと想の元に行く。

――…ズキッ

想がいた輪には4、5人いた。

その中に……
女の子がいたから…。

何してるの…?想…
なんで…そこにいるの?

「智葉!ごめん……」

「いいよ丁度友達と食べる予定だったから!はい。」

今日はねいっぱい想の好きなもの詰めたんだよ?
本当はね2人で食べたかったんだよ?

お弁当が落ちそうになる。
あたし…震えてるの?

「ごめっ…時間なくなるから…じゃぁねっ!」

「あっ…!」

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