工場スクラップブック
ようやく担当者君も青くなってきた。

出るわ、出るわ。

よくもまあこんだけ適当にシール作ったなと
いうぐらい不良品の山になってしまった。

20種くらいあるシールが
ばらばらに混ざって梱包されていた。


「どう?気をつけろよ。色と形は同じだけどさ、品番はそれぞれ違うんだからさ。印刷ズレどうする?使えると思う?シールの真ん中で裁断してどうすんだよ。使えると思うか?剥離紙ないだろパッケージに貼れるか?PPもさ半分しかないだろ。どういう貼り方してんだよ。よく見てみな。」


もう、担当者君も返す言葉が見つかりません。

決意したのか担当者君。
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