* 恋する猫 *
夏の恋人
蝉時雨の唄が
とろんって流れて来たから
私たち幸せに浸って
安心して笑えた

いつもの夢との中間地帯
ぼんやり白い世界で
太陽が昇る前に
たくさんたっぷり愛し合おう

鳩が愛し合う唄が
私たちの上から降って来るから
幸せに包まれて
高音メロディ歌うよ

太陽は優しい橙色
雲に隠れて恥ずかしそうに
愛おしむように
きつくぎゅっと君を抱き締めるよ

蝉時雨の唄が聞こえる
涙の匂いは消えてしまったから
君の隣で太陽より賑やかに
笑ってみせるよ

此処に帰って来るよ
君の手を離せない
幸せの匂いが聞こえるの
日溜の真ん中で
君と優しく笑い合えるよ

嫌だって言ったって離さない

嫌だって言ったって離れない

君と私
幸せになる為に出会ったの
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