それでも好きだった










これ以上溜め込み過ぎると、自分がだめになりそう。




「詳しくは言えないんだけど…」


私が話し出そうとした瞬間、ニコッと笑っておばあちゃんは言った。




「おばあちゃんが思うのはね、華夜のしたいようにすればいいと思うよ」


紅茶を一口飲んでテーブルに置く。





「でも、後悔はしたらダメだよ。辛いかもしれないけど、頑張れるところまでやってみたらどう?」





おばあちゃんは私が何で悩んでいるのか分かっているみたいだった。


おばあちゃんの言葉は私の中にスーッと入ってきた。


今までの重みが少し軽くなった。




“後悔”この言葉が頭の中に強く響いた。



私ハ後悔シテル?




おばあちゃんの言うとおり、後悔だけはしたくない。







「ありがとう」

「いい顔になったね。頑張りなさいね」

「うん」




私は残りの紅茶を飲んで、帰ることにした。














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