それでも好きだった
「…そっかぁ。やっぱりそれって恋だよね!」
この前の出来事を紗月に話した。
可愛いって言われたこと以外は…。
それはさすがに恥ずかしくて言えなかった。
それでも私以上に興奮している彼女は目をギラギラさせていた。
「華夜も恋したんだね!」
「一応、女ですからね」
「私、すごく嬉しいよ!」
そう言って抱きついてきた。
おめでとう!って言って自分のことのように喜んでくれた。
この前の私みたいだった。
お互いやっぱり嬉しいもんだ。
まぁ紗月の場合は彼氏が出来て、私には好きな人が出来ただけの事。
差はあるけど、それでもお互い喜び合った。