それでも好きだった
新しいスタート
聡君と付き合うことになった日の夜。
私は、紗月の家に行った。
久しぶりに紗月のお母さんに会い、挨拶をした。
その後、2階に上がり紗月の部屋に入った。
用意してくれたジュースを飲み、私はゆっくり机に置いた。
「華夜が家に来るのって久しぶりだよね!」
「うん」
少し配置の変わった紗月の部屋。
紗月らしい女の子って感じの部屋。
私の部屋と大違い。
久しぶりだったから少しソワソワする。
「でも、急にどうしたの?」
無理矢理押しかけるように来てしまったから、紗月は驚いていた。
申し訳ないと思っているが、すぐ彼女に報告をしなければと思ってきてしまった。