それでも好きだった
「…へ?」
「何、このスタイルの良さ!ってかやっぱり黒の水着似合う~」
そう言って抱きついてくる。
その勢いに押されそうになる。
どうやら私が思っていたことと違うことで驚いていたらしい。
ってかちゃんと食べてるし!
しかもスタイル良くない!
お世辞にもほどがある。
「紗月のほうがスタイルいいじゃん」
「全然だよ!華夜が羨ましい」
羨ましいわけがない。
胸もないし、太いし、ギリギリ並みぐらいだと思うけど、私は紗月が羨ましい。
可愛いし、胸あるし、モデル体系じゃん。
「華夜は太くないよ。さっ、行こう!」
私の腕を引っ張る彼女はルンルンだった。
なんかうまいことのせられた様な気がする…。
結局、パーカーは脱がずちゃんと前も閉めた。
紗月はも~!と頬を膨らませていたが気にしなかった。