それでも好きだった
「まぁ俺も説明不足だったし、それにいきなりだったし俺自身反省的な!」
そんな中島君を見てこの人は強いなって思った。
どんな想いで私に告げてきたかは分からないけど、それでも勇気を出して言ってくれたのに、私はスルーしてしまったのだ。
私だったら立ち直れないかも…。
自分でしておいてなんだけどさ。
「でも、相変わらずスタイルいいよな」
いきなり話が変わり、少し赤くしながら言った中島君。
「そんなことないけど」
「いやいや、水着似合ってると思う」
そんなことを言われたら少し照れる。
中島君もお世辞がうまいな。
「俺さ、あの時本気だったんだ」
「え…」
そう言って中島君は私をじっと見てきた。
その目は真剣だった。
「木下さ…彼氏いる?」