それでも好きだった
バレた真実
あの海の日以来、私はただ家の中でダラダラと過ごしていた。
たまに宿題をやったり、ケータイをいじったり…。
誰かに会うわけでもなく、ずっと家の中に居た。
いつもなら紗月と遊んだりしていたけど、今はそういう雰囲気ではなかった。
あの海の日以来、私たちの中に微妙な切れ目が入っていた。
おばあちゃん家に行きたくても、いつまた岡田君に会うか分からない。
今は会いたい気分でもないし、会ったって何も話すことがない。
聡君とはたまにメールのやり取りをしているくらいだった。
紗月とはいつものようにメールをしているがどこかぎこちない。
あまり会話が弾まないようになってしまった。
紗月の様子がおかしい。
すごく気にはなっている。
でも、中々聞けない。