それでも好きだった









ベッドに座りケータイを見る。


いつの間にかメールが一件来ていた。



相手は紗月だった。


少し驚きながらも内容を読む。




《今ヒマ?》

キラキラしたデコメが付いたメール。



私はすぐに打ち返す。


《ヒマ》

たったそれだけを彼女に送り返した。


数秒したらメールが返って来た。



《今から華夜の家に行くね!》


半強制的なメールだった。


別に来ても誰も居ないし、困らないから大丈夫ではあった。



《了解》


私はそれだけ返事をしてベッドに転がった。






一体どうしたんだろう。


また急なことだったから私は驚いていた。



紗月が悩んでいることを話してくれるのだろうか。


それとも本当に暇で遊びたくて誘ったのか…。



今の私には分からなかった。


家もそんなに遠くないし、もう少ししたら来るだろう。



でも会うのはあの日以来。


少しソワソワした気分になった。






















< 164 / 214 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop