それでも好きだった
ベッドに座りケータイを見る。
いつの間にかメールが一件来ていた。
相手は紗月だった。
少し驚きながらも内容を読む。
《今ヒマ?》
キラキラしたデコメが付いたメール。
私はすぐに打ち返す。
《ヒマ》
たったそれだけを彼女に送り返した。
数秒したらメールが返って来た。
《今から華夜の家に行くね!》
半強制的なメールだった。
別に来ても誰も居ないし、困らないから大丈夫ではあった。
《了解》
私はそれだけ返事をしてベッドに転がった。
一体どうしたんだろう。
また急なことだったから私は驚いていた。
紗月が悩んでいることを話してくれるのだろうか。
それとも本当に暇で遊びたくて誘ったのか…。
今の私には分からなかった。
家もそんなに遠くないし、もう少ししたら来るだろう。
でも会うのはあの日以来。
少しソワソワした気分になった。